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父が家系をさかのぼり始めた日(後編)

今年(2024年)のお盆は自宅で法要があったり鑑定や支配星講座をしたりして忙しく過ごしましたが、これまで以上に先祖を偲び、先祖について考えた期間でもありました。

というのも今年初頭から私の父が戸籍をさかのぼり始めて、先祖の生年月日データが少しずつ集まってきたからです。

目次

シナストリーは必ずしも相互的なものではない

今生きている人間同士が何かのご縁で出会うことで、お互いに影響を与え合い、お互いを変容させ合っていく。
それは多くの方に経験があることと思いますが、実際はこちらが一方的に影響を受けることも多いですよね。

例えば日本文学オタクの私は鬼籍に入った作家達の影響を受けていると思いますし、例えば今生きているアーティストや著名人に強く影響を受けている方も多いでしょう。
そういった一方的な影響も、占星術では「シナストリ―(相性図)」で可視化することができます。

そういった意味で、血がつながっている先祖とのシナストリ―は「今生きている子孫の私が一方的に受ける影響」であると同時に、「(自覚としては薄いけれど)自分の中に内蔵されているもの・強調されているもの」を可視化することにもつながると思っています。

先祖が子孫の現世の縁を作る?

そしてもっと言えば、その「内蔵されているもの」が「今生きている人間同士を結び付けるご縁を生み出しているのではないか」———
つまりもうこの世にいない先祖が、今を生きる子孫の現世での縁をもたらしているケースも実は多いのではないか、と考えているところです。

もちろんこの考えはあくまで私個人の推測の域を出ないのですが、せっかくなのでこの記事をご覧下さる皆様に投げかけてみたいと思います。

先祖を通して「自分に内蔵されているもの」を知る

先祖を通して「自分の中に内蔵されているもの」を見る際、父方だけ or 母方だけではやはり片手落ちな感は否めません。
でもひとまず生年月日が判明している先祖から見ていくことで分かることもたくさんあると思っています。

ですので今回は私から見て父・祖父・曾祖父・高祖父の出生図を並べてみます。
全員出生時間が不明なのでソーラーハウスにしています。

父出生図(土星~冥王星逆行)
祖父出生図(海王星・冥王星逆行)
曾祖父出生図(木星のみ逆行)
高祖父出生図(逆行なし)

まずはそれぞれ共通項を探した上で、私(桐吉)が持つ特徴と照らし合わせてみます。

  • 父・祖父・曾祖父は土星-木星のハードアスペクトを持つ → 桐吉:持っていない
  • 祖父・曾祖父・高祖父は火星-海王星のアスペクト(ソフト・ハード両方)を持つ → 桐吉:ソフトアスペクトを持つ
  • 父・高祖父は個人天体に対する土星/冥王星ミッドポイントの影響が強い → 桐吉:個人天体ではなくAPに影響している
  • 父・祖父は150度のアスペクトを持つが、曾祖父・高祖父はひとつも持たない → 桐吉:持っている
  • 曾祖父・高祖父が持つ共通した複合アスペクトは小三角(曾祖父はクレイドル)だが、祖父はグランドトライン、父はグランドクロスを持つ → 桐吉:(ブーメラン)ヨッド・セミヨッドやミスティックレクタングルを持つ
  • 4人共通して天王星の影響が強い → 桐吉:影響が強い

つまり私の中に受け継がれている・もともと内蔵されている傾向として挙げられるのは、火星-海王星の要素や土星/冥王星(ミッドポイント)の要素、何より天王星の影響の強さだということが分かります。

先祖から影響を受けている・与えられている・促される要素

今度は私を内円とし、父・祖父・曾祖父・高祖父の順番で5重円にしてみます。
出生時間が判明している=アングルが分かっているのは私だけです。

内円から:桐吉・父・祖父・曾祖父・高祖父

私と曾祖父で新月の相性などなど見るべき点は多くありますが、中でも以下5点は特徴的でした。

  • ピンクの枠線①:父の太陽-ノード、祖父の(月-)天王星が重なり私のDec上で日食状態になっている
  • ピンクの枠線②:祖父の(月-)天王星が私のDec、高祖父の天王星と曾祖父のノードが私のMCに重なっている
  • オレンジの枠線:私のノード軸に祖父の土星-木星、高祖父の木星-土星が重なっている
  • 水色の枠線:私の月・冥王星-金星軸に父の木星-土星が重なっている
  • 紺色の枠線:私の木星に父・祖父の金星、曾祖父の太陽-火星、高祖父の土星が重なっている

5人全員天王星の影響が強い出生図であるだけでなく、さらに子孫である私のアングルに2つも先祖の天王星が関わっている。
また高祖父と私以外の3人が持つ土星-木星の要素が私のノードや月に関わり、さらに高祖父と私でゆるく木星-土星ができている———

この天王星の強調、木星-土星の強調は何を意味するのでしょうか。

天王星の強調・木星-土星の強調の意味

私自身の乙女座土星は彼らと違いノーアスペクトです。
つまり微に入り細に入るような細やかさ・強迫観念が目的を持たずさまよっている———それは「自分で考えた謎のルール」に囚われたり、達成できないような高いハードルを自分に課したりする傾向につながります。
私の場合この土星がAsc近くでライジングしているため、そういった傾向がさらに強調されることにもなります。

そこに彼らの木星-土星がこれでもかと入り込んでくるのは、私の目的を持たない土星を実際の社会的活動に方向付けようとする・それが可能になるご縁をつなごうとする影響も大いにあるのではないかと考えています。

また占いを信じず避けていた私が今、細々と占星術(天王星の象徴)を生業としているのも彼らの導きがあるのかもしれないと……。(ひとつの考え方として、もしかしたら私に子どもが授からなかったことにも影響があるかもしれません)

こういった推測は机上の空論・都合の良いこじつけ感がスゴイ面もあるのですが、実はまったく根拠がないわけではないのです。

先祖が現世での縁をもたらしている?

というのも、私の父・祖父・曾祖父・高祖父と「私の夫」のつながりが割と強いからなのです。
もっと言えば夫だけでなく、私の周りの人もそのつながりに関係しているからなのです。

私の先祖と夫との関係

以下は夫を内円とし、私の父・祖父・曾祖父・高祖父の順番で5重円にした図です。
こちらも出生時間が判明しているのは夫だけです。

内円から:桐吉夫・(桐吉の)父・祖父・曾祖父・高祖父

こちらも見るべき点は多々ありますが、以下4点が特徴的でした。

  • ピンクの枠線:夫の火星・月・太陽に対し高祖父の満月-木星、祖父の太陽が重なっている
  • オレンジの枠線:夫のAsc-Dec軸に祖父の土星(-木星)、高祖父の海王星が重なっている
  • 水色の枠線:夫の金星-土星軸に父の火星、祖父の海王星、曾祖父の火星、高祖父の土星が重なっている
  • 紺色の枠線:夫のノード軸に祖父のノード、高祖父の冥王星が重なっている

この図から特に夫と祖父・高祖父の関係性が非常に強いことが分かってくるのですが、強調されている度数域が柔軟宮(双子座・乙女座・射手座・魚座)の20~25度あたりなのも特徴的と言えます。

私はこの度数域に天体もアングルも感受点も持たないのですが、実は夫だけでなく、私の周りの人にもこの度数域に天体やアングルを持つ方が非常に多いのです。

私の占星術の師であるリマーナすず先生もそのひとりですし、大切な占星術仲間やこれまでの講座をご受講下さっている方、プライベートでの飲み友達までこの度数域に天体・アングル・感受点を持つのです。

とは言え、この度数域は私のミッドポイント(HN4)だと太陽/木星や月/土星があったりAsc+太陽-土星のアラビックパーツがあったりするので、単にそのポイントが効いているだけであって先祖を絡めるのはこじつけ?と考えられなくもないのですが、同時に上記水色の枠で囲まれた固定宮8度あたり~15度を持つ方も多いので、単なる偶然とは言いきれない面もあり———

つまり(父は存命ですが)先祖によって結び付けられたご縁というのは存在するのではないかそう説明できる面があるのではないか、と思うのです。

ダメ押し?夫の実家と私との関係

さらにダメ押し?として……。
先祖というには近いですし義母は存命ですが、生年月日が判明している夫の父・母・(父方の)祖父・祖母を私を内円にして見てみます。

内円から:桐吉・義父・義母・(義父方の)義祖父・義祖母

こちらも見るべき点は多々ありますが、以下3点が特徴的です。

  • ピンクの枠線①:私の太陽-天王星に義父のノード(太陽がドラゴンヘッド側)、義祖父の月、義祖母の火星が重なっている
  • ピンクの枠線②:私のノード(ドラゴンテイル側)に義父の太陽が重なっている
  • 水色の枠線:私の月・冥王星-金星・火星(・水星)のオポジションに、義父の金星-海王星、義母の太陽-海王星-金星-水星、義祖父の太陽-水星、義祖母のノード-土星(-木星)が重なっている

ご覧のようにノードを持ち合っている義父特に水色の枠線内は大渋滞であり、義母もまた義祖父・義祖母との縁があって嫁いできたことが分かります。
またそこに私が嫁いできたことでよりこの度数域が強調されているのですが、夫自身はこの度数域に天体やアングル、感受点を持たないのです。

つまり私は「夫の家に呼ばれた」と言ってもあながち間違いではない、過言ではないと言えるんじゃないかと……。

夫の交友関係はほんの一部しか知りませんが、きっとこの度数域に天体やアングルを持つ方が多いのではないかと推測しています。

「偶然の連続の産物」としての自分の命と先祖との関係性

夫が現世で結んでいく縁が、夫自身でなく先祖のご縁によってもたらされている。
私自身が現世で結んでいく縁が、私自身でなく先祖のご縁によってもたらされている。

「前編」で書いたような「偶然の連続の産物」によってもたらされた自分の命・人生に何か意味があるのかないのか、それはよく分かりません。

しかし先祖の命が今も自分の中に内蔵され確かに息づいていて、今現世で結んでいるご縁・もたらされたご縁に少なからず先祖が関わっているかもしれないそれは先祖からのはからいなのかも?とシナストリ―を見ることで推察できる部分もあるんじゃないかなと(個人的に)考えています。

お盆に一連のことをいろいろ考えたこともあって、大好きな祖父はもちろん曾祖父や高祖父……命をつないでくれた先祖に対する深い感謝の念を新たにしたと同時に、まだ自分の中でわだかまりを消せないでいる両親に対しても戸惑い・困惑の中に感謝の気持ちが芽生えてきているような、複雑な心境の中にいる感じです。

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