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占星術で使われる12サインの始まりは牡羊座0度=春分点
2024年末~2026年にかけて、この春分点に感受点や天体が次々重なることをご存じの方も多くいらっしゃることと思います。

  • 2024年12月31日 19:03 / tノード(ドラゴンヘッド)が春分点に到達
  • 2025年3月30日 20:37 / t海王星が牡羊座にイングレス
  • 2025年5月25日 12:42 / t土星が牡羊座にイングレス
  • 2025年6月10日 06:04 /
    t木星が蟹座にイングレス、同時に牡羊座土星-海王星合にスクエア

最終的に牡羊座0度で「正確な」土星-海王星合を形成するのは2026年2月21日ですが、特に2025年3月以降は春分点付近で土星-海王星が順行・逆行を繰り返すことになります。

目次

衝撃で一旦空白になる?春分点

春分点とは、黄道(太陽の通り道)と天の赤道(地球の赤道の延長)の交点

宇宙には普通にずっと存在しているけれど、私達地球人にはまったくの未知のもの・新しいものが太陽の通り道から「直接」地球に降りてくるようなポイント———そんなイメージです。

もちろん宇宙人が侵略してくるとか悪いものが持ち込まれるとかそういうことではなくて、公転している地球の活動に、太陽の力がココだけ、ピンポイントで関与する場所、と考えると……

春分点とは地球にとって、図らずもバランスが一旦大きく崩れる・空白になるような、ものすごいショック・衝撃を受けるポイントなのかもしれない、とも思います。

春分点(数え度数で牡羊座1度)のサビアン「女性が水から上がり、アザラシも上がり彼女を抱く」にも「異界と現世のつなぎ」「裂け目」といったような象徴が関連づけられていますよね。

長い間連綿と続いてきた月日の流れの中でこの春分点を何かが通過する———異界と現世のつなぎ・裂け目を何かが通過する。
それが影響の強い天体や感受点であればあるほど、より新たな循環を作っていくために必要な衝撃があるのかもしれないと思うのです。

春分点での「ノード+天体」の重要性

2025年の星回りで着目すべきひとつは、春分点付近の土星-海王星はもちろんですが「それらにノードが関わっている」ことだと思っています。

春分点から厳密にはオーブは外れるものの、大まかなくくりで考えると、2025年3月中旬~5月末くらいまで「春分点での天体+ノード合」という状況が続くのです。

すでにこのあたりで生まれてくる予定の赤ちゃんのご相談も頂いていたり「結局、2025年はどうなるの?」という疑問が浮上したりするわけですが……

考察の駒をひとつ進めるためにも、今回の記事ではまず「出生図の春分点に天体+ノードがある方」について———裂け目である春分点が持つ「衝撃」がどういった形で表れているのか考えてみたいと思います。

「先駆者」としての春分点ノード

「春分点で天体+ノード(ドラゴンヘッド)が重なる時」は複数ありますが、まず1820年前半に起きた「春分点での土星-冥王星-(キロン)-ノード合」は2025年を考えるに当たって大きなヒントになる星回りだと思います。

以下は誕生日が1か月半くらいしか違わない2人、「クリミア戦争の従軍記者」ウィリアム・ハワード・ラッセル(William Howard Russell)と「クリミアの天使(看護師)」フローレンス・ナイチンゲール(Florence Nightingale)の出生図です。
出生時間不明のためソーラー・ハウスにしてあります。

ハワード・ラッセル 1820/03/28 ダブリン

ナイチンゲール 1820/05/12 フィレンツェ

キロンの位置について:上記Stargazerの図では上記の通りですが、スイス・エフェメリスではラッセルは「魚座29度」ナイチンゲールは「牡羊座1度」になります

戦争特派員の先駆者、ラッセル

ラッセルは春分点での太陽-土星-キロン-冥王星-ノードの5重合に対し、山羊座海王星-射手座天王星合がスクエアという超弩級の出生図を持ちます。

クリミア戦争とはロシアとオスマン=トルコ帝国との間での領土を巡る対立に端を発し、イギリス・フランスがオスマン帝国側と同盟した大規模な戦争ですが、ラッセルは危険な最前線に兵士と共に赴き「ありのままの状況」を銃後に向けて報道したのです。

「従軍記者」自体は紀元前から存在していたそうですが、ラッセルは「新聞というメディアを通じて国民に戦争のありのままの現実を赤裸々に伝えた」歴史上初めての———先駆者としての記者でした。

ラッセルの記事———最前線で戦う自国の若者が大怪我をしても手当てされず、惨憺たる環境にいることを伝える記事に国民は一様に激しい衝撃を受け、涙し、憤慨し、反発しました。そのムーブメントが政府を動かし、兵士の待遇を大きく改善する流れにつながったのです。

看護統計学の始祖・近代看護教育の母、ナイチンゲール

そのラッセルの記事の影響で看護師が戦地に派遣されることになります。この従軍看護師の筆頭がナイチンゲールでした。

牡牛座太陽-月がほぼ合、魚座木星とセクスタイルのみ。
春分点の冥王星-キロン-ノード合に山羊座海王星-射手座天王星合がスクエア、これらはミッドポイント(HN8)で水星に強く関与します。

大変裕福な家庭に生まれ、当時の最高峰の教育を受け育った彼女は、周囲の大反対を受けながらも看護師の道を志します。
唯一の理解者であった父の援助を受け無給で働きながらも、それまで「単なる召使い」だった看護師への専門的教育の必要性を説き、従軍後も負傷兵の死亡原因を徹底的に分析。42%の死亡率を2%まで引き下げました。

その超人的な働きぶりから「クリミアの天使」と呼ばれるようになりますが、本人はそれを良く思わず「天使とは美しい花をまき散らす者でなく、苦悩するために戦う者である」「犠牲なき献身こそ真の奉仕である(自己犠牲に頼る援助活動は長続きしない)」という言葉を残しています。
彼女の徹底した冷静さや厳しさの中に、真の意味で今後の新たな循環・礎を築こうとする意志が感じられますよね。

またナイチンゲールは統計学の先駆者でもあり、病院・保険制度の改革・分析のために多角形グラフ(レーダーチャート)を生み出しました。病院建築にも非凡な才能を発揮したそうで、医療衛生改革だけでなく様々な面においての先駆者だったのです。

春分点ノードの「楔(くさび)」とは

とは言え「まったくの未知のものを地球に降ろし、社会に新たな循環を作っていく」ってサラッと簡単に言うけど、どんだけ難しく大変なことか!……と思いませんか?

今では当たり前のようにスタンダードになっているラッセルやナイチンゲールの取り組みも、良くも悪くもたくさんの人に衝撃を与える分、非常に多くの妨害と非難に晒されてきた過去があります。強い力を持つ当時の権力者が政治力を駆使し排斥していたこともあったそうです。

しかし2人は生涯をかけて粛々とやるべきことをやったのです。
そういった意味で、出生図ノードの考え方・解釈のひとつとして「楔(くさび)的役割」があるのではと(個人的に)考えています。

「楔」とは「一端が厚く他端に向かって薄くなるように作られた木や金属で作られた道具」「車軸の端の穴に差し込んで車輪の外れるのを防ぐ小さな棒」など、つまり「二つのものを固くつなぎ合わせる」役割を持つそうで……

いろいろな楔(くさび)

特に出生図で「ノード+天体」を持つ場合「楔によってつなぎ止められる」ような———逆に言えば、どんなに大変で辞めたくなってもその役割から降りることは許されない感じ、離れようとしても引き戻される感じがあるのではないかと。この考え方は相性図(シナストリ―)などにも汎用性があると思っています。

特に春分点にノード(ドラゴンヘッド)を持つ方は、いわゆる「魂の図」ドラコニック・チャート(龍頭図)と出生図が同じですから、生まれながらの役割めいたもの・求められるもの———「楔」が普通の人より強調されるのではと思うのです。

リマーナすず先生の「楔」

私の占星術の師、リマーナすず先生はラッセルやナイチンゲールと同じ、春分点にノード(ドラゴンヘッド)-キロン合を持ちます。
同時に秋分点にドラゴンテイル-冥王星-天王星-木星合とのオポジションを持つ世代で、1968年12月頃~1969年5月頃までの生まれの方に当たります。

リマーナすず先生は妊娠・出産について長年研究されていらっしゃいますが、私が今でも何度でも純粋に驚いてしまうのが、(すべてのケースで成功しているわけではないとしても)「先生の占星術を通して、この世界にたくさんの人・命が “実際に” 生まれてきている」ということです。

考えてみたらこれってものすごいことで、まさに春分点の裂け目から未知のものをこの世に降ろしてきている———もっと言えば、リマーナすず先生ご自身に「苦しくても新しい地平を開拓し続けなければならない」、そういった役割があるのかもしれないと。

先駆者として私達が想像できないほど大変なことが多いことと思いますが、それでも先生のその取り組みが後世の新しい礎になっていくと思っています。

2025年春の転換点に向けて

またリマーナすず先生と同じ世代相を持つ今話題の方と言えば、国民民主党の政治家、玉木雄一郎氏です。

これまで長く様々な変遷を辿ってきた末に、2024年秋、参院選でその新しい政策が注目され現役世代を中心に急速に支持を伸ばしています。
出生時間不明のためソーラー・ハウスにしてあります。

玉木雄一郎氏 1969/05/01 さぬき市

双子座0度水星含むレクタングルは小回りの効く(効きすぎる感も)瞬発力だけでなく、慎重かつ説得力・影響力のある発言を可能にする火星/土星(HN8)の影響も含みます。ノーアスペクトの牡牛座太陽も木星/冥王星・天王星/冥王星(HN8)の関与があり、カリスマ性のある改革者としての素地も非常に強いと言えます。

現在は不倫などt海王星の影響でその評価が乱高下したり、これまで日本を牛耳ってきた様々から妨害を受けたりしているようですが、冥王星が水瓶座にイングレスし、世界中で民衆の怒りが爆発している今、ノード回帰を迎えた上での玉木氏の個人的な2025年の星回りを鑑みるに、先頭に立って旧弊のものを改革していく・しなければならない玉木氏の役割———「楔」がますます強調されてくるように思います。

来たる2025年春、一般国民としても、占星術の観点としても、どういった空白・衝撃もとい転換点を迎えるのか注視していきたいですね。

2025年もどうぞよろしくお願い申し上げます

2024年はプライベートでも様々な変化があった1年でしたが、超スキルアップ講座や支配星講座、個人レッスンや鑑定など、どれも一切の妥協なくやり切ることができた1年でもありました。

なかなか更新できないのですが、このHPやブログ、SNSをご覧下さっている皆様にも心から感謝申し上げます。
いつも本当にありがとうございます。

どうぞ温かくして、良いお年をお迎え下さいね。
2025年もよろしくお願い申し上げます(´ ∇`)ノ

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