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埼玉県民なので時々池袋に出ることがあるのですが、2024年夏、駅改札正面の掲示板に「性的な感じが強調された、ほぼ裸の」アニメの女性キャラクターが大きく堂々と何枚も広告されていたことがありました。
ランドセルの子ども達も含め、大勢の人がその広告の前を行き交っていました。

表現の自由は守られるべきと思う、でもさすがに……と帰宅後、かなり迷いましたが勇気を出して鉄道会社に意見メールを送ってみた次第です。

特に2022年5月以降、t海王星が魚座の最終度数域———25度~30度前後を行ったり来たりするようになってからは、(あくまで私個人の価値観ですが)上記のような露悪的な性表現含め「底が抜けたような倫理観」「取り返しがつかないような常識感覚の麻痺」が社会に蔓延しているのではないかと感じていました。

以下、そういったニュアンスを持つ、2025年3月までに実際に起こった国内の出来事を一部列挙してみます。

  • フェイクニュース・フェイクサイトやディープフェイク技術により、何が嘘で何が本当なのか分からない情報の拡散
  • 面識のない指示役の誘導による闇バイト・実行役に課される被害者への躊躇のない残忍な行為
  • 特殊詐欺の巧妙化・高額化(AIによる合成音声を用いた詐欺など)
  • 内部の社員による顧客情報の盗難・売却
  • 銀行員による貸金庫での盗難・インサイダー取引
  • 性的同意のない強制わいせつ事件の多発(被害者が軽視される二次被害も)
  • 学校の先生や警察、僧侶や親による子どもへの性的暴行・虐待が複数露見
  • 医師が並べられたご遺体(ご検体)の前でピースサインをして撮影、SNS投稿
  • インバウンドや不法移民(不法残留民)の激増による文化や宗教の考え方の違いによる様々な問題
  • 外国人に簡単なペーパー試験だけで日本の運転免許証を交付している問題
  • 外国人に水源や土地を売ることへの規制の無さ などなど
目次

2025年春分図・夏至図と土星-海王星合の意味

そういった意味で、2025年の日本の春分図・夏至図(プラシーダスハウス)には思うところが多くありました。
【注意】:特に夏至図は占星術ソフトによりAsc乙女座~天秤座の違いがあります

2025.03.20 18:01 春分図(日本)
水星・金星逆行
2025.06.21 11:43 夏至図(日本)
冥王星のみ逆行

サインは違えど、どちらもディセンダント(以下Dec)付近の土星-海王星合。
「土星-海王星合は世界の国どこでも共通だが、日本の図ではたまたまDecに重なっている」、ここが重要です。

土星-海王星は、現実のルールである土星を海王星が溶かしていくため最も矛盾をはらむ組み合わせと言われます。
個人の出生図では犠牲・奉仕や強い同情心、高い志、様々な視点で見通しを立てられる実務力として表出する場合がありますが、社会的な影響となると以下のような意味があるとされています。

清濁併せ呑む・ダーティーな・簡単には解決できない状況・不道徳的 / 反道徳的・常識や境界線を悪気なく簡単に飛び越えていく・無謀で大それた考えを実現化しようとする・魔が差す・常識やルールの混乱・汚職・腐敗・スキャンダル・陰謀・暗殺・環境汚染・(社会的 / 個人的な)犠牲・スケープゴート(他人の罪や失敗の責任を押し付けられたり罰せられたりする)になる・貧乏くじを引く・奉仕・殉職・喪失 などなど

なので(土星-海王星的関連が深い)t魚座土星自体には「無法地帯になっていたものに規制が入る」といった影響も確かにあったのですが、中には「何の根本的な解決になっていない見せかけの規制」も紛れていて……。

そんな魚座土星が魚座海王星に近づくことでさらに、改めて確認するまでもない当たり前のルール———例えば列が出来ていたら並んで待つとか、公共の場では静かにするとかゴミは持ち帰るとか、そういった元々の慣習ですら曖昧になる・壊されていく。

その破壊が「外部(Dec)からやってくる」のがこの春分図・夏至図の共通した特徴のひとつであり、特に夏至図はその点がさらに強調されていると言えます。
つまり常識・慣習の前提が崩れることにより「底が抜けた倫理観」・「取り返しがつかないような常識感覚の麻痺」が醸成されやすい状況下にあると。

春分点、かつDec上の土星-海王星合とは

さらにこの土星-海王星合が形成されている春分点(牡羊座0度)を「まったくの未知のもの・新しいものが太陽の通り道から直接地球に降りてくるポイント」と考えた時、それは逆に言えば「未知で新しいものを、今ある環境にかなり強引な形でねじこもうとする」感も出てくるように思います。
何故なら春分点とはかなり強引じゃないとせっかく地球に降りてきても簡単には定着できない、気を抜くと弾かれる・排除されるポイントでもあるからです。

そこに倫理観とか道徳観とかそういうものは無く、そんなことを考えているヒマはなく、ただただ今ある環境に自分をねじこんでいくことに全振りするような感じ。そういった存在が外部からやってくるのだと。

「外部から強引にねじこまれる」スクエアと小三角

そういったいろいろを踏まえた上で、今後の以下の星回りを鑑みるに……(それぞれ必要な天体のみ表示しています)

2025.06.25 19:31 蟹座新月時
冥王星のみ逆行
2025.07.07 16:48 天王星イングレス時
海王星・冥王星逆行

2025年6月下旬の新月時は、春分点の土星-海王星に対し蟹座木星がスクエア。
七夕の日の天王星イングレス時に、火と風のほぼ正確な小三角を形成。

前述の夏至図とこれら2枚の図も相まって、今後はさらに「外部から強引にねじこまれる破壊と変化」が加速していかざるを得ないと思われます。

水害含む異常気象や災害、感染症や食中毒の蔓延にも注意が必要ですが、潜在的な問題やスキャンダルが発覚したり、今まで起きたことのないような未知の種類の「行き過ぎた出来事」が起こる可能性も高いです。
刻々と変化する情勢に呼応するように、思いつきで・勢いで・一気に「さすがにこれはやりすぎでしょ、やっちゃダメでしょ、という常識や境界線を普通に・簡単に超えていく」感じ———例えば2025年6月の国内だけでもこういった出来事が起きています。

  • 外部委託した給食に大きなカビの塊やタバコの吸い殻が混入
  • 中国の戦闘機が海上自衛隊の哨戒機に40~80分間、約45mの距離まで異常接近
  • 北海道ニセコでの違法な大規模森林伐採発覚 などなど

他にも2025年2月からのトランプ関税然り、主食であるお米の輸入然り、2025年1~3月には過去最速で1000万人・4月には単月で過去最高の390万人を突破した訪日外国人数然り———この星回りでは、少なくとも秋分の時期までは収拾がつかないところまで行くのではと感じています。

また小三角は本来、周囲の要請に応えようとする小回りが利く複合アスペクトですが、この小三角自体も、良くも悪くもこの「強引にねじこまれる」止まらない勢いと流れを促成・推進する形にならざるを得ないのです。
つまり逆に考えると「優しさや寛容さ、善意に簡単につけ込まれる」状態、「ルールを守る側が損をしやすい」状態になりやすいとも言えます。

生まれやすい二極化と分離・分断

そうなると、その侵犯・侵入を拒否し遠ざけようとする勢力、逆に受容して融和しようとする勢力が出てくるのは必定と言えます。

いわゆる「エコーチェンバー現象」のような———このスクエアや小三角の後押しもあり、自分と似た意見とつながることで考えが過度に先鋭化するような現象も今後ますます増えていきそうです。
イデオロギーだけでなくどんな情報を取捨選択していくのか、という点でもお互い絶対に相容れないような分離・分断、相違が生じやすいと言え、残念ながら武力に訴えざるを得ない様相も社会的に加速するのではと思っています。

土星-海王星合を含む小三角の「権利意識」

またこの記事の題名に「侵犯」という物騒な言葉を使った意図は、単に国外・国内の関係性の問題だけではないと思っているからです。

そのひとつの例として———双子座天王星へのイングレスかつ前述の小三角の影響は教育無償化やデジタル教科書の本格的な普及などに表れつつありますが、今次々に新しく出てきているAIとの関係性も、気軽に様々な情報を得る代わりに「侵犯」を生んでいるのではと思っているからです。

  • 人物や動物の写真をAIでジブリ風にするとかドラゴンボール風にするなどの流行りはとても楽しくておもしろいけれど、元々それを生み出したクリエイターの権利はどうなるんだろう?
  • 欲しい画像が見つからなくてAIに描いてもらったけど、これは世界のどこかの誰かが描いた絵を基盤にしている。AIで画像生成することはその「誰か」の権利を侵害することになるんじゃないか?
  • 新月・満月読みやブログ、ホロスコープ読みをAIに書いてもらうのは良いが、その情報の一片を担うネット記事を書いた人の著作権はどうなるんだろう?

桐吉の「日々の侵犯」

と言うのも、それは「私自身が日々侵犯している」ことをよくよく自覚しているからでもあります。

例えば占い師と一口で言ってもライターさんなど様々な活動の方向性があるわけですが、中でも私のような個人鑑定をメインに、そこから得た情報を含めて精度を上げていくような活動の仕方をする占い師は、お客様ご本人だけでなくご家族や恋人、ご友人などの出生データやそれぞれのケースを深く拝見するなどして、そもそも日々、人様の権利を著しく侵犯することで成り立っているからです。

もちろん「お客様ご本人以外は見ない」スタンスの占い師さんがいらっしゃること、本当にたくさんの様々な考え方があることも重々存じ上げており、個々の活動・考え方に異を唱える意図はまったくありません。

しかし、占星術が扱う事象は「お天道様の元で堂々と歩ける場所」だけじゃない。
とてもじゃないが人には言えない秘密や、抱えている恨みや苦しみ、幸せになりたいのにどうしていつもうまくいかないのか、といった「陽が当たらない場所」「自分でも見たくない場所」も含めてホロスコープ全体が成り立つと考えているので、私達人間が人と人との関係性の中で生きている以上、占星術というフィールド上では「どうしても侵犯せざるを得ない事情」もあります。
もちろん開き直っているわけでは決してなく、ご批判を承知で、腹をくくって活動している面が大きいです。

ですから私のような「影の部分に立脚して」活動する占い師は特に、せめて占い以外の他の面で踏み込み過ぎていないか、他の人の権利を自分でも気付かないところで蹂躙していないか。
「外部に踏み込まれるだけではなく、自分自身も気軽に他人の権利に踏み込んでしまう星回り」だからこそ、自分の行動をもう一度見直さなければと思ったのです。

侵犯されるだけでなく「自分も」侵犯する流れに

単に遊びとかお試しでAIを楽しんでいるだけなのに、こんな説教臭いことを考える私の感覚自体がもうすでにヘンクツで今の時代に合っていないのかもしれません。
とは言えオリジナルなものを考えて考えて、苦労して作り出した人達のことを思うとあながち私が古いだけとも思えないのです。それは「侵犯」という強い言葉で表しても大げさではないんじゃないかと。

しかし私がどう考えようが、「侵犯されるだけでなく”自分も”侵犯する」流れは拡大していくし止められないと思っています。

実際、占星術を一切知らない方がAIに「毎日の運勢」や「新月・満月読み」などネット上にある情報を元に書いてもらい、生成したオシャレなイラストと共にコンテンツ化しSNSに投稿する・そのノウハウを情報商材として提供するなどして、副業として成り立たせている方もすでに少なからずいらっしゃるからです。

個人のホロスコープ読みはまだまだAIに負けない自信がありますが、占いだけでなく、それ以外の全体的な傾向としても「誰かがネット上に書き残してくれた遺産」を基盤にどんどん発展し続ける流れにあると思われます。

新しいルールを作るための破壊

いろいろネガティブなことを書いてしまいましたが、この「外部から強引にねじこまれる破壊」という星回りが巡ってくる本来の意味・意義は「新しく体制を立て直す」「新しいルールを改めて作っていく」ためでもあると思います。
実際、春分以降のニュースでは、

  • 富士山のレンジャーを県職員にして、軽装の登山者など入山拒否の権限を与える
  • 電子書籍の業界団体による、子どもも閲覧できるサイト対象に性的な漫画の広告配信を停止
  • 建設業・自動車運転業・医師に対し時間外労働の上限規制
  • 日本全国に増えすぎた太陽光パネルに対し、岡山県の会社がパネルを分解し高純度のガラスや銅線を取り出す環境負荷の低い画期的な技術を開発=大量廃棄問題解決か
  • オンラインカジノの規制強化をする改正ギャンブル等依存症対策基本法の成立(オンラインカジノの紹介記事や広告も規制対象となる) などなど

など、「侵犯されて破壊される経験があったからこその変化」もすでに起きています。

日本という国自体も今はそういった大きな変化の過渡期にあり、夏至図のDecに重なっている春分点の土星-海王星はそれだけ日本の変化が急務であることを示していて———

前回(1889~1990年)の土星-海王星合時にベルリンの壁崩壊、天安門事件、米ソ冷戦の終結、自民党大敗など「これまで誰も壊せなかった分厚い壁がぶっ壊されたこと」を考えると、”レジスタンス的”水瓶座冥王星の影響も相まって、この小三角が(多少過激な方法を取ってでも)停滞した形勢を引っくり返しやすい流れを作りやすい、ということも同時に示唆してくれているように思います。今後の出来事を細やかに注視していきたいですね。

またこの星回りは個人的にも影響が大きく、これまで書いた社会的影響とはまたちょっと違った形で強い余波を受けている方が(私自身も含めて)とても多いと感じています。こちらはまたの機会に書けたらと思います。

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